これからの仕事は「RPG」だと思うのです

中学の部活を辞めた理由は、「ドラクエをやりかったから」です。

まてんろうです。

剣道部だったのですが、親や先生にいろいろ言われながらも、心の中で「でも、ゲームの中でも剣振るんだから一緒でしょ?」って思ってました(笑)

出典:かわいいフリー素材集 いらすとや

先日、あるところで、ふと「業種にもよりますが、これからは会社っていらなくなると思うんですよね」と話したところ、「は? 何いってんの?」という空気になってしまい、ちょっと場を弁えず失敗したなぁと思ったのですが、まぁ、本音ではそうだろうとまてんろうは思っています。

必要に応じてプロジェクトが立ち上がり、やりたい人や得意な人が集まって、ものやサービスを生み出したり、問題を解決したりしていくのかなぁというのが、まてんろうの妄想です。

もちろん、必ず誰かがやらなければならない仕事や既存の価値観の延長線上で必要な仕事もあるので、会社やサラリーマンは残ります。

ただ、それぞれの仕事の意味は今よりももっと深くなり、その仕事の価値も上がっていく、つまり「仕事に貴賤はない」が本当の意味で実現するはずだと思うのです。

ただ、この妄想を阻むものがあります。

それは、年功序列という考え方です。

その前にまず、はっきり言って、年長者は「早く生まれた」というその一点だけで無条件で尊敬されるべきだと思っています。

なぜなら、自分より早く生まれた人の存在が、時間(歴史)の一部として組み込まれていたからこそ、今この瞬間があるわけで、その存在がなければ違う世界になっていたわけです。

そこには自分は存在していないかもしれませんし、存在していたとしても違う自分だったかもしれません。

だから、自分が今の自分であるためには、自分が生まれるより前の世界が存在していなければならず、それを成立させる一部である年長者は無条件で尊敬されるべきだと、まてんろうは思っています。

さて一方で、生産性などの能力的なところを見た場合、必ずしも年長者が優れているとは言えないのも事実です。

肉体的には衰えますし、持っている知識体系も古くて使い物にならない場合もあります。

そういう点ではポンコツ(笑)な方もいますし、そもそもぼーっと生きていて、生きている時間の割には中身がスカスカという方もいるかと思います。

それゆえ、「年長者でも尊敬できないなぁ」と思うことも多々あり、そういう方々をどうにかするくらいなら、若者を応援しようというのは当然の考え方だと思います。

でも、ここでちょっとひとつ、まてんろうとして提案したい考え方があります。

「仕事を『RPG』として捉えませんか?」という考え方です。

まてんろうが若い方を見ていて思うのは、自分たちの若い頃よりも明らかに洗練された知識体系で教育されており、効率も良く、能力面ではかないっこありません。

彼らもそれをわかっているので、「老害」を排除して、自分たちのやりやすいような環境を作って、ことに取り組もうとするわけですが、これ、RPGだとしたら、この方法はダメだと簡単にわかると思うんです。

スゴイ能力持ってるけどまだレベルの低い魔法剣士だけでパーティー組むようなもんですよ(笑)

序盤なら、単機能でレベルもそんなに高くない剣士とか魔法使いがいればちょっと助かるはずなんです。

何度か挑んでなかなか倒せない敵でも、遊び人をちょっとパーティーに入れてたおかげで、低確率で発動するすごい技で勝てることもあるんです。

これ、今までだと、会社に全部抱えてたわけですが、これからは状況に応じて、必要な職業=「役割」の人を集めてパーティー組み替えましょうという話です。

これやるのに役割と年齢(とか勤続年数)が紐付いてたら、おかしいですよね?

会社に長く勤めて部長になってるけど、魔法使いの単機能だけで、しかも使える魔法がイマイチみたいな人が「偉い」という年功序列がおかしいのであって、今このターンでは魔法使える人が必要って時にこの人がパーティーにいれば無茶苦茶有難がられるはずなんです。

それが当たり前になるためには、プロジェクトごとに予算に応じたパーティーを組んで、若い最先端のエンジニア(レベルの低い魔法剣士)と技術は微妙だけど経験豊富なエンジニア(レベルそこその魔法使い)が同じ立場でいる世界でないとダメなんです。

メンバー集める勇者ですら単なる役割でパーティーの一員なので、フラットな関係です。

「起業します、自分が社長です、だから偉いんです」じゃなくて、「レベル1の勇者です、○○倒しに行きます、自分は攻撃力ないので攻撃力高い剣士とかスゴイ攻撃魔法の人募集します、倒したら解散します」なんです。

年長者には年長者に対する敬意だけ持っていれば、役割は上下なく互いに補い合うフラットなパーティーメンバーでいいと思うのです。

これは、肩書に価値を感じる人が大多数を占める社会や、そもそも冒険に出たくなくて村人Aを心から演じたい方々には受け入れられにくいとは思うので、変わるとしても時間をかけて変わっていくんだろうと思いますが、業種によってはそういうなるんじゃないかなぁ、というのが冒頭の発言の趣旨でした。

…って、こんな妄想、日常生活でなかなか普通に伝わんないですよね(笑)

そこをうまく言語化できず、いきなり結論だけ言うからダメなんでしょうけど、これがまてんろうの「プロ妄想家」という役割だと思っています。

あ、でもこの役割、特殊すぎるから例外処理としてプログラム組まれてるみたいで、時々「バグる」んですけどね(微笑)

 


まてんろうまてんろう

プロの妄想家で俳人。長年、妄想でメシ食ってます。

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