普通に私服で自転車に乗っていたのに、郵便配達と間違われたことがあります。
まてんろうです。
家族の者が払い下げの郵政車(郵政自転車。昔、郵便配達に使われてた自転車)に乗っていて、ちょっとそれを貸してもらってコンビニに行こうとしていたときです。
信号待ちしているとご年配の方に「先日届いたハガキが濡れていたがどうなっているのか」とお叱りを受けました。
まてんろうは訳も分からず「はぁ、それは災難でしたね」というようなカンジで返答したのですが、どうもその間抜けなリアクションが気に障ったらしく、「どこの郵便局だ!」と怒鳴られる事態に。
そこでようやくまてんろうは事情を理解し、郵政車に乗っているが自分が郵便局の人間ではないということを説明したのですが、そのご年配の方は怒りが収まらないご様子で「そんな紛らわしい自転車に乗るな!」とプリプリしながら帰っていかれました。
災難だったのは自分の方だったな、と思いながらコンビニでガリガリ君を買って帰ったのを覚えています。
郵便で思い出しましたが「郵便ポストがなぜ赤色なのか」について以前、面白い話を聞きました。
明治時代に郵便制度が始まった当初は、ポストは「黒」だったそうです。
まだ街灯もない時代ですから、暗くなると「黒」は見えにくいという問題がありました。
さらにポスト(当時は「郵便箱」と書かれていました)の「便」という字を見た人が、こともあろうか「垂便箱(たれべんばこ)」と勘違いし、ブツをその中に入れるという事件が多発したそうです。
まぁ、初めてその話を聞いた時、「よく出来た作り話でしょう?」と思いましたが…
日本で郵便制度が始まった初期のポストの色は赤色ではなく黒色だった。しかし、当時公衆便所が普及し始めた頃でもあったことから、黒い郵便箱の「便」を見た通行人が郵便箱を垂便箱(たれべんばこ・トイレのこと)と勘違いしたり、当時はまだ街灯などが十分に整備されていなかったため、夜間は見えづらくなるなどの問題が起こり、1901年(明治34年)に鉄製のポストを試験導入した際に「目立つ色」として赤色に変えられた。
暗闇でこっそりブツをそこに入れていた当時の人のことを想像すると、ちょっと愛おしさすらカンジてしまいます(笑)
そう言えば、件の自転車のタイヤがパンクしたので自転車屋さんに持っていったことがあったのですが、どうやら特殊なタイヤらしく、数軒回って全てで断られました。
郵便局に聞けば、もしかするとどこで修理してくれるか教えてくれるかも、と思い、「払下げの古い郵政車に乗っているのですが、○○市で郵政車のパンク修理してくれる自転車屋さんをご存知でしたら教えていただけないでしょうか?」と郵便局に電話してみました。
すると、意外な回答が。
「知っているのですが…企業秘密のため、お教えできません」
何か触れてはならない深い闇に触れてしまったような、何とも言えない緊張感が走り、受話器を持つ手が少し震えました。